1. |
掟 feat. 葛駄夜音
01:30
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森の木々の隙間から垂れる腕を見かけたら
耳を塞いで3回「ののしりきこえくめり」と唱え
商店街の道の向こうから頭の無い鹿がやってきたら
直ちに目を逸らして細い棒を持つ仕草をして
穏やかに過ごしたいなら掟を守って
少しでも息したいのなら掟を守って
臙脂色の人影が家に入ろうとしたら
「ありしもんはここならず」と唱えながら戸締まりして
「なうごきそ」の声が何処にいても聞こえたら
その場ですぐに死んだふりして
ここで暮らしたいのなら掟を守って
少しでも長く生きたいなら掟は守って
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2. |
憂世日降 feat. 水音ラル
04:00
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黒い蝶が集う紫陽花には
亡き人の記憶が咲いて
不可触の文字列の川には
憂いを纏う魚が流れる
時を受け止める蜘蛛の巣は
躓いた者達の社交場
不健康な話で競っては
みんな笑顔で乾涸びてく
小さな石碑を抱えて黄昏を歩く
この道が延々と続くのだろう
大事な物もいつか捨てる日が
来るも分からず来ないとも知らず
とても楽しい旅の終着点は
必ず出発点になってしまう
晩秋に響くあの金切り声
シャッターの降りる音に似てる
終焉の毎日で知性は崩れ
品行方正は絶滅への一本道
酸漿の実として生まれた彼ら
無痛で食べられる日を待つ
茫漠の眼でベランダから黄昏を眺める
長い夜はそこまで来ているだのろう
大切なことが溶けてしまう日も
来るも分からず来ないとも知らず
小さな石碑を抱えて黄昏を歩く
この道が延々と続くのだろう
大事な物もいつか捨てる日が
来るも分からず来ないとも知らず
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3. |
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夕闇の街をゆらゆらと
かごをぶら下げて参ります
あなたのお家に何がある？
おもちゃ？美味しいご馳走？甘いお菓子？
おもちゃはいらない食べ物じゃない
ご馳走は甘いものと限らない
甘くて美味しいお菓子さえあればいい
今日はお菓子で溢れて楽しみ
夕暮れになったらあなたのお家へ
黒の服ジャック・オ・ランタンぶら下げて
トリック・オア・トリート唱えたら
3つのお菓子を頂戴ね
夕暮れになったらみんなのお家へ
黒のジャック・オ・ランタンぶら下げて
トリック・オア・トリート唱えても
お菓子を切らしていたら許しません
あああ…
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4. |
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やだやだ知らないわかんない
こんなの知らない聞いてない
教えてくれないあんたが悪い
声が小さいあんたが悪い
知らない知らないやだもう知らない
あんたの所為で恥かいた
知らない知らないもうやだ知らない
あんたの所為で傷ついた
やだやだ知らないわかんない
そんなの知らないわかんない
あんたの説明仕方が悪い
舌足らずのあんたが悪い
だめだめ無理無理わかんない
もうやだ全然聞いてない
早めに言わないあんたが悪い
勝手に進めるあんたが悪い
もうだめ知らないだめやだ知らない
生返事を聞いたあんたが悪い
やだもう知らないもう無理知らない
忘れてしまったあんたの所為で
だめもうやだやだわかんない
あんたの所為でわかんない
配慮が足りないあんたが悪い
考慮不足のあんたが悪い
知らない知らないやだもう知らない
あんたの所為で恥かいた
知らない知らないもうやだ知らない
あんたの所為で傷ついた
あんたが悪いあんたが悪い
何を言ってんのかさっぱりわかんない
あんたが悪いあんたが悪い
説明してよもう知らないわかんない
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5. |
Emme voi... feat. 葛駄夜音
04:19
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Vaikka kuinka monta ihmistä kuolee,
maailmaa ei voi muuttaa
Toistuvasti tappaa ja tulla tapetuksi
Kuka muutti tämän maailman?
Emme voi enää mitään
Emme voi elää enää kauaa
Ulkona on tulimeri, kuoleman lumi
Ihmeitä ei tapahdu, vaikka laulaisit taikuuden.
Anna minun haaveilla rauhallisesta aikakaudesta
viimeisen kerran
Emme voi enää mitään
Emme voi elää enää kauaa
Katso, iso musta huntu putoaa taivaalta
Kaikki vitsit ja nauru muuttuivat suruksi ja kyyneliksi
Olemme toivottoman tyhmiä
Emme voi enää mitään
Emme voi elää enää kauaa
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6. |
エクサファニシの春 feat. 狼音アロ
04:15
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春とは潰れた片目が映したかった
色褪せる過去の煌めく風景
しかし今や不可避な未来により
蘇りの時来ることが悲しく
花とは失くした片手で摘みたかった
可愛らしい命が放つ貴重な色彩
しかし今や季節が一度に揃い
最期の見世物として彩られる
災禍が終わる本日の昼
身に余る平穏を享受し
長閑な翌日の午後から
以降はエクサファニシ
悪とはかつての自分が壊したかった
幸福を妨げる醜い巨像
しかし圧倒的な虚無を前には
等しく矮小なものに成り果て
愛とは乾涸びた心が欲していた
良き思い出の中の貴方の存在
しかし今や遠く離れた灯火
無慈悲にも機会を与えてくれない
平穏が始まる本日より
暇無く全て咲き乱れる
また貴方に会えたなら
受け入れた筈のテーロス
最期の最期まで
貴方を見つめたまま
貴方と一緒に
覚めない夢に落ちたかった
災禍が終わる本日の昼
身に余る平穏を享受し
長閑な翌日の午後から
以降はエクサファニシ
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7. |
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嗚呼、不可説転の可能性に
嗚呼、阿摩羅の思考発生に
感慨深さ覚えることなく
凡常凡下の吾が罪深い
人消失し街消散し
刹那には何も無い地
粗忘失し剥き出しの
吾が立ち尽くす
果て無く続く地
僅かな映像を頼みに
莫大な後悔を抱え
吾は進み続ける
嗚呼、創造され今まで
嗚呼、夢幻の中にいた
消えたと思った物は
端から無いのかもしれない
情動無く思考も消え
歩み続けた果てには
虚無か幻の境地か
意図しない終わりか
四肢消えて身体も消え
逍遥する闇を進む
否漂っているだけか
永久に続くか分からない
不可説不可説転秒後…
吾の意識は…
い
ま
か
ら
か
え
り
ま
す
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8. |
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知ってる人が居なくなったら
やりたかったこと全部やって
気が済んだらセンターに電話
特上コースを予約しよう
偶々寄った食堂の主人がね
「またのお越しを」って言うの
社交辞令なんだろうけどね
そんな機会はもう無いのに
悪い人や迷惑な人になる前に
早めに手を打たなきゃね
分かってるけどなんだか進まない
でも使えるお金がなくなったら
その日が吉日
趣味に情熱注げなくなったら
身辺整理全て済ませて
スッキリしたのでセンターに
特上コースを予約した
生涯設計なんて御大層なもの
立てたってどうせ変わらない
成功するのは多分京分の一
頑張るのは得意じゃなかった
余った時間で好きなだけ食事
特に心残りはないかな
丁寧な対応してくれるから
最後にお金を残しておいて
良かったな
これでスッキリとおやすみ
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9. |
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儚い煙のドブソンフライ
構造色のクロスジヒトリ
境を崩すあくどい生業
混沌の海に溶かされるわ
姿を無くしたエクジスト
増え過ぎた幽霊文字で
何れは何もかも定義不可
有耶無耶の闇に溺れるわ
有りもしない夢を見させて
元の形を保てない人間と
自分を思い出せない人間を
増やしてどうするつもり？
白変種の人工グリーロイ
絶滅予定のヒュットゥネン
個体距離さえも無意味に
自我が空気で希釈されるわ
描く未来は虹色コラープス
オアンスロポスの再生臓器
宛ら完全未知な物体へ
屹然とした変化に囲まれるわ
想像不可能な玩具ばら撒き
新しい黄金比を提唱して
不適合になった人間たちの
魂奪ってどうするつもり？
寝覚めの悪い夢が拗れて
形を捨てたモノを進化と呼ぶ
変化を望まない私たちを
どうするつもり？
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10. |
煤 feat. 荒狼
03:29
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小さな事で悩むのは贅沢だ
いつか君にも分かる日が来る
煤けて何もない丁度いい部屋
窓に向く椅子の上でぼんやり
こんなはずじゃなかったんだけど
相変わらず外は明るいね
首が伸びてゆく
僕の姿を見れば分るでしょ
四肢が伸びてゆく
だらしなさが溢れ半端ない
招待しなくても来る客
僕は動けないからここで待ってるよ
してやれることは何もないけど
嫌になるのはいつもだから
指先が溶けてゆく
何が悪かったのか分からない
脚から溶けてゆく
この後悔は伝わらないでしょ
全てが終わっても
僕はいつまでもここでこうして
小さな事で悩むのは贅沢だ
いつか君にも分かる日が来る
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